道場になら、誰かいるかもしれない。



そう考えた
道場へ続く廊下を歩いていく。




途中、出会った隊士たちに
明るく挨拶を交わしていきながら
トコトコと進んでいくと、
後ろからバタバタとせわしない音が聞こえる。






「え?何だろう…」





気になって立ち止まってみると、
その音はどんどん近づいてくる。





誰かが走ってくるのかと振り返ると、
急いだような誰かの声と、
視界に飛び込んできた何か。








「その子ブタ、つかまえてくださーーい!!」







「こっちだよ、おいで!」


「え?子ブタ!?」